みなさまお疲れ様です。
前回の続きからの話になりますが、
僕は早稲田大学の第一文学部(今は統廃合があり名称が文化構想学部、文学部の二つになっています)に入学し、しばらくの間アルバイトで家庭教師をしていました。
和田秀樹先生の本の教え通り、「受験勉強なぞただの暗記、最初に骨組みさえ理解すれば後は暗記に耐えるだけで点数は上がる」
「点数が上がれば必然的に見える景色は変わり、やる気は出る」と常々説いていました。
勉強が大嫌いで机に向かうことすら無理な子ほど、僕の言うことを素直に聞いて成績を伸ばしていく一方、なかなかうまくいかないケースもありました。
その顕著な例が親御さんの介入が激しい家庭です。
僕自身がまだ遅れてきた中二病全開で未熟だったのもあり、親御さんと口論になり担当を変えてほしいと言われることも結構ありました。もちろん当時僕自身が世慣れしておらず、相当失礼な物言いをしていたことについて今は深く反省しております。
ただ、どうしても聞かれると詰問し返したくなる質問があります。
「ぶさえもん先生のやり方で本物の学力はつくんですか?」
僕は、受験勉強についてのみ言えば、入試はただの暗記テストだと今でも信じています。気持ちはわからなくもないですが、お子さんに暗記を勧めると必ず上記のような反応が一部から返ってきます。
じゃあ聞きますが、あなたが考える本物の学力とはなんですか?
っていうかそもそも学力ってなんですか?
と逆に聞き返したくなります。ここに関して明確な答えを自分なりに持たないまま、子供の成績が振るわないことや、やる気を出せないことで教師に不満を持つのは筋違いです。
親御さんの考える学力というものが、
・テストで点数を取る力
・広範な意味での問題解決能力
のどちらを指しているのかごちゃまぜになっていることが非常に多いです。
一つ目のテストで点を取る力は、問題解決能力とはなんら関係ありません。システマチックに、毎日同じペースでひたすら暗記すればいいだけです。点数が取れるようになれば、無性に楽しくなるので勝手にやるようになりますよ。
暗記の繰り返しで一目置かれるならこんな楽なことありません。
一方で広範な意味での問題解決能力なんて、マックでアルバイトでもさせたほうがよほど身に付きますよ。
どうやって目上の人や、理不尽に叱ってくる顧客に対応するか、異性の同僚との距離感とか、どこまで周囲の人間とうまく溶け込めるかとかは、いくら机の上で教えられたって出来っこありません。
もし、勉強を通してなんらかの課題解決能力を身につけてほしいなんて考えているのでしたら、それはそもそも無理だということを認識しておきましょう。
テストの点を取りたいなら、暗記に徹し効率やる方が明らかに早いです。それによって子供が勉強に対して自分から前向きになる方がよほどいいでしょう?そこはドライに考えてほしいです。
受験は親の想像通りにはいかないと思いますが、成功させたいならそれこそまず自分の「問題解決能力」が試されているのだと知りましょう。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます
応援よろしくお願いいたします!
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