<第82回目>学歴は本当にオワコンか?

受験勉強で机に向かう女の子 就職

みなさまお疲れ様です。

 

今日は発達障害当事者の中でも、受験勉強を控えている学生の方、もしくはそういうお子さんをお持ちの方に向けて発信していこうと思います。

 

みなさまは不登校YouTuberのゆたぼん君という男の子をご存知でしょうか?

少し前に、「学校に行くのが嫌なら行かなくてもいい、いじめられて自殺してしまうくらいなら命を守る選択をしよう」という動画を投稿して、賛否両論巻き起こした子です。

厳密には両論というよりは、批判的な声の方がかなり多かったように思います。

いくつか理由はありますが、主に寄せられるコメントは

・動画の中で「素直に先生の言うことに従う周囲の子供がロボットに見える」と発言していたが、彼自身が動画配信のためにセリフを吹き込まれた、親のロボットではないか?

・明らかに自分の意志で言っていない。百歩譲って自分で書いたカンペがあったとしても、実態はただ単に休みたかっただけだろう。ズル休みと不登校を一緒にするな、いじめの被害者に失礼

・宿題をやらなかったことに対して逆ギレするな、宿題しない子とは遊ばないと言った友達に感謝しろ

など、散々な叩かれようでした。

ここではゆたぼん君の動画そのものについての賛否を議論するつもりはありません。

 

本題は学校の勉強、もしくは学歴はそんなに簡単に投げ捨てていい、すでにオワコンなものなのか?ということです

 

堀江貴文さんのような先鋭の実業家の方たちは、既存の学校教育なんて意味が無いし、さっさと元手を作って商売を始めたらいいとおっしゃいます。在庫を抱えない業種であることや、いくつかの条件がそろえば個人でも起業できるはずとよく言っています。

現にYouTuberで10代でも1ヵ月でサラリーマンの平均年収を超えるような額をもらう方もいるようです。

 

世間では確かに、学歴は以前と比べてパッと見有名無実化してきているように思います。しかし、現実は今でも大きく変わっていません。

以前銀行に勤めていた時、僕は人事部の手伝いで新人の採用活動についていろいろなサポート業務をやっていました。

もうほぼ公然の事実でみなさまご存知でしょうが、大手企業、もしくは金融機関などの信頼性が求められるカタい会社には学歴フィルターが実在します。(サラッと言ったけどこれ言ってよかったんかな?)単純に選考に残った人に高学歴が多いとかではなく、実は正式な面接の前からふるいにかけているんです。

 

ある程度学歴のある方ならご存知でしょうが、就職活動にはリクルーター面談というのがあります。僕が現役だったころ、企業は就活の解禁時期まで正式な採用活動をすることが認められていませんでした。

ですが、企業側としてはどうしても優秀な学生に早めにツバつけときたいわけです。では、どうやると思いますか?

就活サイトで自社にプレエントリーした学生のリストを見ながら、関東ならMARCH以上の学校の在籍者を探します。該当者がいたら電話して呼び出します。あくまでも面接ではないという体で、学生を喫茶店によんで面談をするんです。

いや、面接ではないですよ? 面「談」ですwwwwww

電話でも、当日の面談でも何回も言われます。

「これは採用活動ではなく、企業に興味を持ってくれた学生さんとのコミュニケーションの場なので、一切査定とは関係ないし、気軽になんでも聞いてね!」と。

リクルーター面談をする人

 

 

・・・んなわけねーだろ!と(笑)

 

がっつり査定されてますよ!wwww 面談での印象を段階評価され、その資料は上長までしっかり回覧されてます。僕は過去の志望者の人事考課シートの整理をしていたので、僕自身の評価シートを見つけてしまいました。こんな感じでやってるのか、大人はきたねぇなと笑った記憶があります。

僕の場合は、元職場の東京新宿支店に所属する方から電話が来ました。同じようにただの面談と言われ、支店の近くの喫茶店でコーヒーを頂いた記憶があります。

リクルーター面談の存在は知っていたので、大人しく聞き分けのいい学生を演じていました。これをパスすれば次は人事面接と知っていたので、まぁちょろいもんだと思いましたね。

 

実際には人事面接まで7回も面談があったのですがwwwwwいやバカでしょ、何回やるねん!wwww

 

人事面接、役員面接合わせて9回もお話していました。回数の多さがどう評価とつながるかまでは分かりませんでしたが、2回~5回とかですぐ本社に呼ばれる方もいたようです。

定期的に呼んでコミュニケーションを絶やさないことで、途中辞退を防ぐためだったかも知れませんね。大手の証券会社でも同じことがありました。リーマンショック前だったので、帝国ホテルの中の喫茶店で高いコーヒーをごちそうになりました。隣の席にスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんがいたのを今でも覚えていますwwwwww

 

すんごい脱線しましたが、リクルーター面談に呼ばれない方は、わざわざ企業側からこのような個別面談の機会を設けてもらうことはありません。普通に書類審査、適性検査を受けてやっと面接に行けるんです。この差は正直デカいです。リクルーター面談はカタくないので、適度に笑いを取って気に入られればメッチャクチャ有利になります。

 

多分ホリエモンさんや一部のインフルエンサーの方からは鼻で笑われるようなしょうもないことですが、発達障害当事者にとって、学力を客観的に証明できる学歴は身を守る強い盾になります。

学歴は今でもオワコンではありません。何も勝負できるものがないとしても、学歴があれば再スタートがやりやすくなります。勉強して損はありません。人は見た目が9割といいますが、見た目には履歴書も含まれると思います。

もし学生さんで勉強が苦手な方は、ある程度やり方はいい方法知っているので、もし相談してもらえれば参考書籍をご紹介します。TwitterのDMで連絡ください。

 

今、youtuberの方がさまざまなライフハックや啓蒙的な内容の動画を発信しています。

中にはゆたぼん君のように「行きたくなきゃ学校に行かなくていい!」などのかなり極端な内容だったり、

他にもフリーランスエンジニアの方で、高度な専門知識、トーク力やカリスマ性などの優れたセルフブランディング能力を持っているのが前提で語られているものも少なくありません。

もちろん勉強になりますし存分にみたらいいのですが、本当に彼らの言うことが合ってるかは、あなた自身の今の立ち位置によって変わってきます。だましたりするつもりはないのでしょうが、世間の耳目を集めるためにやや過激なことを言うのはビジネスとしての手段に過ぎません。

彼らとしても、自分の意見を切れ味鋭く批判する賢いアンチより、「この人が言うことなら間違いない!」と盲信してくれるバカな信者の方が都合がいいわけです。

世間の風潮や、発信力のある人に流されないようにしましょう。

たとえ悪意のないものだとしても自分の頭で考えずに従ってしまえば、ついてくる結果に責任を取らなきゃいけないのはあなた自身です。

僕は学歴も勉強も大事だと思います。あなたはどうでしょうか?

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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