みなさまお疲れ様です。
みなさまは断り切れず、行きたくもない行事に参加したことありませんか?
会社の行事なら仕方ありませんが、今回はプライベートに関する話です。
友人、職場の人、先輩などで、やたら強引にいろんなところに連れまわすタイプの人がいます。合コンとか、休みの日にどこかに遊びに行くとか。仕事終わってまっすぐ帰ろうとしたら、そんなに仲良くないのに飯に誘ってくるとか。
本当は体を休めたいのに無理して集まらなきゃいけないようなレクリエーションを発案する人、結構いるでしょう?そしてこちらが疲れていて、断るのすらしんどいので曖昧な表情をしていると、なぜかもう行くことになっている。
HSP(非常に繊細な人たち)の方たちが一番関わってはいけないのは、このようなエゴイスト気質の人です。
両者の関係は一見仲がよさそうで対等に見えますが、実は隷属させられている危険な状態なんです。
HSPについては→<第64回目>自分はHSPでは?と感じた方へのおすすめ書籍
HSPの人たちは、基本的に自分が気を許した人以外に密な人間関係を構築したがりません。相手の表情やちょっとしぐさが圧倒的な情報量として流れ込んでくるので、たった一人の話相手をするのでも疲れ果ててしまうことがよくあります。人によっては、解散した後で吐き気や発熱、頭痛を催す人もいるくらいです。
感受性がかなり強いので、相手のしてほしいこと、察してほしいことを敏感に察知できるわけです。これはいいことである一方、他人を(無意識的にでも)支配したがるタイプの人間を引き寄せてしまいます。
純粋なサイコパス(反社会性人格障害)とまではもちろん言いませんが、世の中には他人を支配することが好きな人が一定数います。そういう人たちは、心理的駆け引きに強く、アスペルガーとは別の意味で共感性を持たないという特徴があります。
アスペルガーがよく共感性がないと言われるのは若干ニュアンスが違っていて、発達障害の人は理解する努力はしているし、無表情なようにみえて相手の言わんとしていることの意味を必死に考えています。脳の機能障害でアウトプットの形がいびつになっていまいますが、他人をないがしろにしているつもりはありません。
他人を支配したがる人(毎回書くとしつこいので、準サイコパスと呼ぶことにします)は、まるでゲームの駒を動かすかのように人のリアクションを計算している節があります。そこには相手への共感性というものはなく、あるのはいかにして自分の意思を押し通すかという戦略のみです。
HSPの人は、そういった人たちの強引さを跳ねのけるエネルギーを持ち合わせていないことがほとんどです。しっかり断る理由を考える間も与えてもらえず、なんとなく付いていってしまうことがほとんどです。もちろん、そういう中途半端な反応が返ってくることも、準サイコパスの人たちは読んでいます。
傍から見れば、社交的な○○さんが、引っ込み思案のあなたを誘ってあげてるだけように見えるのですが、心理的な支配率は95:5くらいの割合で、ほとんど隷属している状態と言っていいでしょう。
また、さらに厄介なことに、HSPの人もたまには勇気を振り絞って誘いを断るのですが、それによって相手の当てが外れて露骨に嫌な顔をされてしまうと、普通の人以上に強い罪悪感を感じてしまいます。断ってしまって悪かったかなと感じ、次は誘いに乗ろうとしてしまいます。
狡猾な人だと、ここまで計算に入れていることもあります。心理学でいうところの返報性の原理というやつですね。
これは「自分のためにここまでしてくれているのだから、何か応えなければ」となる心理効果のことを指し、人間の罪悪感を利用するものです。
こういう人たちに対してもっとも効果的なのは、近寄らないことです。
多分最初はしつこく誘ってきたり、いい人ぶって近寄ってくることがありますが、心を許してはいけません。相手はあなたを一人の人間としてではなく、盤の上で動かす駒としか考えていません。
いつか変わってくれるだろうという期待は捨てましょう。人間はもともとそう簡単には変われませんし、共感性の欠如した人は、変わるということの意味がそもそもよく分からないと思います。
世の中には、いい人のふりをしたとんでもない人間もいれば、ぶっきらぼうで一見ムカつくのに、意外と周りをよく見ていて人の感情を敏感に読み取っている実は優しい人もたくさんいます。
僕が発達障害当事者の方に、なるべく早いうちからアルバイトをするべきだと進めているのは、社会に出てこういった人を見分ける嗅覚を磨くためでもあります。
一度社会に出てしまったら、どんな人間と付き合うかも含めて自己責任になります。早いうちから自分の目を養いましょう。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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