<第86回目>判断が難しい気分変調性障害

鬱病の男性 メンタルヘルス

みなさまお疲れ様です。

発達障害の主訴とよく似ている、また別の病気を取り上げたいと思います。

後で述べますが、僕自身はちょっとこの病気に疑問点があるので、とりあえずチェックだけしてみてください。

<参考><第76回目>発達障害と似た病気:思春期の統合失調症

    <第73回目>発達障害と似た病気:起立性調節障害

みなさまは以下のように感じたこと、もしくは今感じていることはありますか?

・自分は欠陥人間である

・他の人は苦しいことにも耐えているのに、自分だけ耐えられなくて弱い人間だ

・何をやってもうまくいかない

・どれだけやっても努力不足なのではないかといぶかる

・人生には希望がない

などなど・・・いわゆるネガティブワードの博物館のような状態になったこと、僕はあります。

これが慢性的な状態になると、今回紹介する気分変調性障害と診断されることがあります。

これは慢性の鬱病のことで、普通の鬱とちがうのは気分が浮上することがほぼなく、同じような低空飛行を続けている点です。かなり前(学生時代、もしくは記憶にないほど昔からいつの間にか)から鬱状態だった人が多く、特にこれといったきっかけが無いです。

もっと具体的にいうと、

・憂鬱な気分が一日中持続し、2年以上続いている。憂鬱な気分の代わりに、イライラの場合もある

・食欲の異常な減退、亢進

・不眠、もしくは仮眠

・やる気が出ない、疲れやすい

 

などが見受けられる場合、この障害の可能性があります。気分の落ち込みだけでなくイライラする場合もあるというのが注意すべき点かなと思います。これが発達障害の反芻思考による怒りか、二次障害の鬱が重度化したものなのかはきっちり専門家に相談したほうが良いでしょう。発達障害の診断を受けてない人では、混乱してしまうかもしれません。

おそらく発達障害の二次障害で鬱を発症している人は、上記の条件にほぼ該当してしまうかと思うので、慎重な対応が必要になります。障害と病気の単なる足し算と考えていいのか、発達障害的な脳の機能障害の延長なのかは、自閉症の程度によってかなり意見が分かれそうなところではありますよね。

 

正直僕からしたら、この障害って疲れ切っているHSPの人と何が違うのか微妙だなとは思いますが…(;´・ω・)

精神疾患の勉強をしていると、そもそも目に見えない症状を頼りに診断する場合、どこからがどの病気、いつから自覚していたら障害とかいう境界線が分からなくなっていきます。そもそも気分が落ち込むとはなんなのか?みたいなメンタルヘルスのゲシュタルト崩壊を起こして堂々巡りになっていきます💦

精神科の病気に困る人

これは私見なのですが、

僕自身が発達障害という見えない障害のために苦しんで生きてきましたが、だからと言ってなんでもかんでもあてはまりそうな病名や障害名を沢山量産して、それを名乗るのはあまり良くないのかなと思っています。

僕は診断テストによれば確かにHSP気質(スコア120点)ですし、小学校の時は強いストレスで幻聴や独言がひどかったので解離性同一性障害と言われたかもしれません。常にやる気がなく気分が落ち込んだ状態が20年以上続きましたので、今回の気分変調性障害にも当てはまるでしょう。

現代はいろんな不定愁訴に対して病名がつくことによって個々の対応が分かりやすくはなりましたが、そもそもそういう病気が本当に存在するのか、時々疑問に感じることがあります。

発達障害の場合は、知能指数の明らかな偏りや通常と異なる行動特性があるのでわかりやすいですが・・・

 

今回の気分変調性障害に関しては、個人の性格的なものでなく、あくまで病気なので投薬治療や対人関係療法により早期の回復が見られるとのことで、抗うつ剤が処方されるようです。

僕のブログをご覧になっている方は、主症状は人それぞれでも、ある程度長期の鬱状態に悩んでいる方が多いと思います。そして抗うつ薬があまり効かず長引いていることもあるかと思います。

投薬治療が効かず、いまいちつかみどころのない病気に対してどんどん名前を付けることには僕は反対なので、今回の症状が当てはまる方は、他に何か根本的な障害や病気がないか調べてみたほうがいいような気がします。

 

たまに思うんですが、精神系の病名がたくさん増えることによって、誰が一番得するんでしょうか?

 

本来はその症状に苦しむ患者さんだと思うのですが、そうじゃないんじゃないかと思うときがあります。(もちろんことあるごとに病気を免罪符的に使う卑怯な人のことは初めから意図していません)

 

15年前になんとなくそんなことを考えてしまったのが、精神科に通わなくなった理由です。もちろん、発達障害の概念を見つけ出してくださったのも精神医学の先達ですし、すべてを否定するつもりはまったくありません。

でも、善意の研究だけがすべてでないように思える時もあります。

結局のところ、自分で考えて、自分でいっぱい失敗して気づくしかないのかなと考えて、今に至ります。

僕がブログで紹介している本やサプリは、すべて自分で読み、試したものだけを載せています。それは上記のような信念によります。

これからも信頼を得られるように、普遍的な正解ではないかも知れませんが、自分で経験したことをしっかり発信していきたいなと考えています。

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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コメント

  1. 鶴木マキ より:

    同じ考え方だ、と思いました。

    お医者様を悪くいうわけでもないのですが、薬とは副作用があるもので長期化すれば体にたまったものは何かしら影響がある。
    我が子たちはアトピーですので、肌にステロイドを塗る。
    これも慢性化してある時突然効かなくなる。
    だからなるべく本人たちは塗らないでいます。
    医者はきれいになるまで塗り続けろと言いますが。

    義理の妹は全く効かなくなった経験から今は脱ステロイドをしました。
    子供の頃から塗っていたので薬が体から抜けるまで相当苦しみ、仕事も出来なくなり辞めました。(話がズレてますね。すみません)
    だけど今では、ストレスのかからない考え方に変わったからだと思います。
    医者の薬に依存することを止めて今は新しい職場で元気に過ごしてます。

    薬を使っても治らない症状には、他の原因があるのだと私は思っています。

    • ぶさえもん ぶさえもん より:

      鶴木さま
      コメントありがとうございます。ステロイドはとくに賛否両論ありますよね。
      合わない人に無理に続けさせても悪化するだけですしね。
      おっしゃる通りお医者さんは頼りになりますが、いつも最善の回答を用意しているとは限らないです。
      時には自分の頭で考えることも大切ですね。

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