みなさまお疲れ様です。
みなさまの中で普段立ち仕事だったり、歩き仕事の方はいますか?
足腰があまりに疲れてくると、自分の歩き方や姿勢が悪いのかな?と自分なりに調べる方もいらっしゃると思います。
「正しい姿勢」とか「正しい歩き方」を調べるとよく見かけるが、
・正しい姿勢は胸を張って、肩を後ろに引いて顎も引く
とか
・正しい歩き方は↑の姿勢を維持しながら、腰から前に足を出すようにして、地面に足をつけるときはかかとから付き、膝を伸ばす
という解説が非常に多いです。
前足を地面につけるときに膝をまっすぐ伸ばすのは、芸能人やモデルさんが歩き方を学ぶときに最初に習うことです。膝をまっすぐにすることで、腰が丸まらないので癖をつければお尻が小さくなっていき、タイトな服を着ても似合うようになっていきます。
(※一応、大学時代の友人でタレント事務所(伊藤〇明さんらが所属)に所属していた男の子がいたので、僕の足が太く不格好なのを相談したときに教わったことです。僕自身はもちろんモデル出身ではありませんが、一応その道の専門家に聞いたことです。)
ただし!その一方で…
モデルさん達はかかとから着地して腰のカーブを維持して歩くので、慢性的な腰痛や、背中のハリに悩まされる方が多いそうです。歩くときの見た目は本当に美しいのですが、維持するのにかなりケアしないといけないようです。
ちなみに、僕たち一般人がモデルさんのような姿勢、歩き方を真似するとどうなるか?
ほぼ間違いなく腰と膝を痛めます。
なんでかというと、美しく見せる歩き方は1日に8時間も立ち仕事をしたり、歩く仕事の想定をしていないからです。
モデルさんは撮影時間や人に見られる状況以外は、あまり長時間の無理なウォーキングはしません。もし足やお尻を鍛えるならジムで鍛えますし、人前で歩くためのトレーニングを過剰にやれば足がむくむし、体を痛めることを理解しているからです。
そもそも前から疑問だったのですが、
外国人やモデルさんのように極端に股下が長い人がやる姿勢や歩き方が、どうして一般的には足の短い人の多い日本人にとって体にいいという話になったのでしょうか?
僕は股下が座高よりもはるかに短い、典型的な旧日本人体形です。こういう体形の人が、歩くとき意図的にかかとから着地して無理に膝を伸ばすと、当然足の長い人より両足の角度が開いてしまうので、膝に大きな負担がかかります。僕もこの歩き方は見た目がいいので何年もやっていましたが、学生時代パチンコ屋のアルバイトで一日中立ち仕事をしているときに、膝と腰を痛めてしまいました。
あまりに痛みがひどいので、歩き方を和風に変えることにしました。
↑合気道の神様、塩田剛三氏の動画です。袴を履いてらっしゃるので少しわかりづらいですが、彼は特別構えていない時でも、膝をわずかに曲げて、つま先から着地しています。頭の高さを不必要に上下させず、膝のクッションで移動していますよね。方向転換するときは、体を変にねじったりせず、お尻を振ることで非常に素早く向きたい方向に向けるのです。(塩田先生は金魚の動きを見てこの方向転換の仕方を思いついたそうです。)
この時代の合気道は常在戦場の精神ですから、塩田先生は常にこの歩き方をされていたはずです。
僕もこの歩き方に変えてから、腰の痛みが非常に良くなりました。というかもう意識することすらなくなりました。歩きすぎによる坐骨神経痛でお尻もずっと疼痛があったのですが、無理にかかとをひっかけて歩かなくなったので自然と症状が無くなっていったのです。
もしかしたら、身長に対する股下の長さが通常より長い人ならモデル歩きをしても全く問題ないのかもしれませんが、胴長の人はやめた方がいいとおもいます。
スタイルの良し悪しは多少筋トレで改善されたりはしますが、根本的な骨格を変えることは出来ません。どれほど小尻にしたくても、骨盤自体が生まれつき大きい人はそれ以上小さくはなりませんよね。もし見た目を良くしたいなら、無理に歩き方を変えるより、肩を鍛えて逆三角形に見せるほうがまだ現実的です。
スタイルのいい人にあこがれるのは誰にでもある当たり前の欲望ですが、こればかりは望んでも仕方ありません。それよりも、自分にあった自分らしくいられる姿勢や歩き方を追求したほうがいいでしょう。
最近、本やネットでも誰かが発信した「こうするべきだ!」という型にはまりきった情報に踊らされる人が多いように思います。誰かが出してくれる正解をひたすら探し続けるより、まず自分を理解するのが非常に大切だと僕は思います。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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