療育のための体力作り

チューブトレーニングを行う発達障害当事者の男性 トレーニング

みなさまお疲れ様です。

以前別の記事でご質問頂いていたのですが、コメント欄がスパムだらけでしっかり把握しておらず、回答できていないものがありました。対応が遅くなり失礼いたしました。すみません(;´・ω・)

良いご質問で、なおかつ一言ではしっかり考えが伝わらないと思ったので記事にしました。

質問は「体を鍛えることがASDの改善に寄与するか?

というものです。

質問者様がここでいう体を鍛えるとは、

①ボクシングや空手、MMAのような格闘技やコンタクトスポーツ

②テニス、バドミントンや卓球、野球などの一般的なスポーツ

③ボディビルや、キャリステニクス、筋トレ(メチャクチャ端折って言うと筋トレの曲芸バージョンみたいなもの)、マラソンなど本格的な大会で上位を目指すのでなければほぼ一人でできるもの

のどれを想定されているか分かりませんが、僕自身は体力作りは療育に欠かせないものと考えています。

ではASDの療育に特化した「体を鍛える」とは、どんなものが適しているか僕なりの考えを書きます。

 

以前少し触れましたが、個人的には療育が目的なのであれば、①の格闘技はあまりお勧めしていません。

<第24回目>発達障害当事者のいじめ克服に、格闘技は向いてない

たしかに格闘技術を身につけ、体が大きくなれば自信はつきます。

でもその自信が本物ならいいのですが、中にはただ気が大きくなるだけの人もいます。しかも結構な割合で。

※(当たり前ですが格闘技そのものを否定しているわけでは全くありません。僕もいくつも格闘技をやっていましたし、その楽しさもある程度理解しているつもりです。)

実際に格闘技の経験者で、そこそこの戦績を残しているにも関わらず、女性や素人に手を挙げて捕まる人もいます。それは格闘技が悪いのではなく、本人が自分の精神的な未熟さに直面しようとしないまま、体だけを強くしてしまうことで起こっています。

格闘技が大好きでどうしてもやりたければもちろんやってもらっていいのですが、格闘技で競技的に強くなることと、人として精神的に強くなることは似て非なることだとしっかり留意してください。

 

②の一般的なスポーツは、もちろんやってみていい思います。

どの競技も一生懸命やればやるほど奥が深くて興味が尽きないことでしょう。ただ、どの競技も何かしらのコミュニティに属して安定した人間関係の維持に努めないといけないことと、結構なお金がかかることは覚悟しないといけないですね。

テニスやバドミントンは想像に難くないと思いますが、ラケット、ボール(シャトル)、シューズやウェア、会費、練習場所までの交通費などが意外ときつかったりします。

バドミントンでもちゃんとしたラケットは2万円近くしますし、ガチでパワーが付いてくるとスマッシュで割りと簡単に折れてしまったりします。折れないまでも、ガットは数回の練習で切れてしまうので、予備のラケットは必須になります。

経済的に不安が無い人であれば全く問題ないのですが(;’∀’)

…なんだかネガティブなことばかり書いてしまってますが、メリットもちゃんとあります。

まず異性と知り合うチャンスに巡り合えるし、経済的に安定していて健全な趣味を持っている一般人と友達になれます。変に仲良くなろうとガツガツしなくても、一生懸命練習に取り組んだり、少し早めに行ってネットを張ったりとか、積極的に片付けを手伝うだけで、きちんと人間性を評価してくれる方も絶対にいます。

メジャースポーツは全国どこでも、趣味レベルから強豪チームまで所属場所を自由に選べるのも魅力的な点です。

 

③のボディビルやいわゆる筋トレですが、療育に主眼を置くのであればこれが一番いいでしょう。

ウエイトトレーニングはボディビルコンテストに出るのでなければ、わざわざパーソナルジムに行く必要もありませんし、市営のスポーツセンターで十分です。一回の利用料なんて数百円で済みますし、開館から閉館までいても追加料金もありません。(そんな長居する人いませんが(笑))

今回は家でもできる、安上がりで効果抜群のトレーニングを紹介します。

ロシアンパワー養成法(復刻版)

新品価格
¥1,650から
(2020/2/12 00:29時点)

この本で提唱しているのは、普通の筋トレ本とは全く違うメソッドになります。

反動を利用していい、回数重視

・あまりインターバルを取らずどんどん種目を移行する

・なるべく早く、リズムよく行う

・懸垂やディップス以外は、必要なのはゴムチューブとケトルベル(鉄球に取っ手が付いた器具)の二つのみ。

このトレーニング法のいいところは、

①あまりお金がかからない(チンニングスタンドは一度買ってしまえばいいので、全部器具を買っても2万もしません)

②狭い家の中でもできる

③筋力とスタミナ両方を同時に向上させることができ、体を大きくしながらも全身的な持続力がアップする

という、僕ら発達障害の当事者にとってお財布事情に優しく、かつ結果もついてくる非常に優れたトレーニング法です。ぶさえもんはロシア式にほんとお世話になっております(笑)

アームレスリングも、格闘技も、呼吸法も、健康法もロシアの方のやり方をよく参考にさせてもらっていて、足を向けて寝れません(;´・ω・)

ロシア人の考え方自体があまりお金にモノを言わせて形から入るのが好きではなさそうで、質実剛健が大好きな日本人のメンタルと親和性を感じずにはいられません。

 

少し長くなりましたが、療育が目的であればこのロシア式チューブトレーニングが最適でしょう。スタミナもつきますので、階段の上り下りも明らかに楽になりますし、ほんとにお勧めです。チューブだけなら2000円もあれば十分買えます。

本日はこのくらいで。

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