みなさまお疲れ様です。
ついに緊急事態宣言が発令されました。ただ、やはりロックダウンにはなりませんでしたね。
結局県をまたぐ移動に規制がないため、緊急事態宣言の対象外の場所に人が流入するという滑稽なことになっています。
僕のいる名古屋にも、東京に系列店を持つホストのグループが大挙して押し寄せようとしていました。
高須クリニックの高須先生がこの件で厳しく非難していましたが、結局合同営業するんだろうか?
自分もいた世界だからあんまり言いたくないけど、銀座の高級クラブのように社会の一員としてプライドもってお店を運営している人は夜の世界にはごくわずかしかいません。
所得税も納めないし、従業員の労働に関しても労基法にも余裕で抵触し、キャストには多額の罰金を科するのが当たり前の世界です。有給や社保なんてまずありませんし、育休なんて聞いたこともありません。脱税している店の多くは警察の立ち入り検査の対象となるため、こまめに会社を潰して、名義を変えて箱だけ再契約して延命を図るのが常套手段となっています。
賃金体系も当然違法で、例えばホストは最低限売れなければ、法定の最低賃金をはるかに下回る給料しか貰えません。人によってはマイナスになっている人もいます。セットサロン代の前借りや寮費を差し引いて、お客さんの未収金を期日に回収できない場合、給料からさらに引かれるのです。引くこともできないほど給料がない場合、マイナスになり次月以降も累積していくのです。
そういう倫理観が当たり前の人達相手に、「空気読んで営業を自粛しろ」と言われてもなかなか難しいでしょうね。
話全く変わりまして、今日は身体操作法に関する話。
ものすごくいい本を見つけたのでご紹介します。この本はここ最近読んだ本のなかで最高レベルの良書です。
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スポーツやストリートダンス、日本舞踊やバレエなど専門的に体を動かす経験のある人なら、一度は感じたことのある疑問
「先生に言われた通りの動きを、教わった感覚のようにやっているのに、同じようにできない」
ということ、ありますよね。
単純な筋力や持久力ならそんなに先生と変わらないぐらい鍛えているはずなのに、どうも同じように動けない。
腹立たしいのが、自分では本気で一生懸命やっているのに、ずっと後から競技を始めた人のほうがあっさりマスターしてしまうこともあります(笑)
人はこういう経験を繰り返していると、結論を簡単に出してしまいがちです。
ただ単に骨格や筋肉の付き方、赤筋と白筋の割合が生まれつき違うなど、どうしようもないことが原因で上達を阻んでいると思い込んでしまうのです。
たしかに全日本トップクラスとか、世界大会に出るようなレベルであればそれが理由になってしまうこともあるでしょう。
しかし、アマチュアレベルであれば、上達を阻んでいるのは才能の壁ではないことは確かです。
この本はその曖昧な疑問に一つの答えを与えてくれました。
以前から発信してしますが、僕はアームレスリングをやっています。
アマチュアなりに普通の人よりかなり一生懸命取り組んでいるのですが、どうしても先生のような力が出せません。
もちろん先生は全日本で活躍していた一流選手(腕相撲協会認定4段!)なので当たり前と言えば当たり前なんですが、単純な力比べならそこまで差はないはずなのに、腕相撲やアームレスリングになると一瞬で倒されてしまいます。
先生は現役の頃から体重が65㎏ほどしかなく、身長は167㎝くらいしかないのに、体重制限のない腕相撲の昇段試験で100㎏以上ある巨漢をボコボコ倒しています。(腕相撲協会の3段以上は、ほぼ全員が全日本大会でベスト4入賞者です。)
どんな感覚で力を入れているのかとか、どんなフォームがいいのかいろいろ聞いてやってみるのですが、まるで上手くいきません。目に見えない骨盤の角度とか、肩甲骨、首の角度がまずいのかとか、いろんな選手の動画を参考に観ながらかなり試したのですが、やはりダメ。
球技と違い、一瞬で勝敗が決まるので余計に自分の力がまるで発揮できていないのが痛感させられていました。
自宅のトレーニングで扱える重量やレップ数はどんどん増えているのに、少しでも実力が上の人には全く勝てない。粘ることもできずにあっさり負けてしまうので、結構悩んでました。
そこで考えたのが、腕相撲やアームレスリングの技術をひたすら動画検索してみるのではなく、それ以外の分野から学んでみようと思いました。
本屋でいろいろ調べているときに、この本に出会いました。
この本の作者であるJIDAIさんは、格闘技の選手でも、ボディビルダーでもありません。
パントマイムや、アートマイムと呼ばれる舞台芸術の専門家です。体の動きのみで、感情や目に見えないものを表現するプロです。
彼は僕が探していた答えをそのままずばり答えてくれているのです。
内容をそのまま全部書くことはできませんが、最初に述べたとおり
「分野に関係なく、同じ稽古でも人によって効果が異なり、上達の度合いが稽古・練習の内容以前にセンスに左右されてしまっている。それは才能の差として諦めるしかないのか?」
という皆が持つ疑問に明確な答えをくれます。もちろん彼は明確にNo!と教えてくれます。
僕が派生的に知りたがるであろうことを本当に先読みして与えてくれていて、結構感動に近いものを覚えました。
たとえば、
・楽な立ち方(力を抜くという言葉が誤解されていることへの警鐘)
・和の体と西洋の体(日本人が西洋のバレエをやる場合など、本来自分の体にない身体操作の感覚をつくるには?)
・呼吸の方法(正しい呼吸はどこかに力を入れて技術的にやるものではない)
・体のコントロールを通して感情をコントロールする方法
などアームレスリングに応用が利くだけでなく、人生そのものの質を大きく上げるヒント、いや答えに近いものを教えてくれます。
マジでおすすめです。もしよければぜひ読んでみてください。
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大事なことなので二回載せました。本当にいい本です。読み終わった後もいつも持ち歩きたくなる本なんて、久しぶりです。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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