4スタンス理論、再び

腕相撲をする発達障害当事者の男性 アームレスリング

みなさまお疲れ様です。

だいぶ日が空いてしまいましたね(;´・ω・)💦

前回立て続けに長い記事を書いたらしばらく知恵熱が出ました(笑)

やっと復活したのでまた再開します!

以前から趣味でやっているアームレスリングの道場が再開したので、久しぶりに練習会に参加してきました。

 

前は全く勝てなかった人に安定して勝てるようになってきました!!

以前は細身の女性にも勝てなかったのに結構進歩したと思います。とはいえまだ段持ちの先生方にはまるで敵わないですが…

35歳から始めたわりにはいまだに成長を実感できるのが非常にうれしいですね。

最初の一年間くらいはほぼ全員に負け続けていたのですが、やっと自分なりのフォームが分かってきました。

 

腕相撲やアームレスリングをやっていると痛感するのが、

「人と自分の感覚は違う、その違いはお互いに全く理解できないほど歴然としている」

ということです。

すみません、今日はちょっとアームレスリングからの切り口で療育について話を少しずつ切り替えます。

もしよければこの二つの動画のサムネイルをご覧ください。

 

 

全員悪魔のように強い選手ですが、試合開始直前のフォームがそれぞれ全く違いますよね。

背中を大きく反らして胸を張る人もいれば、ボクシングのように胸を含める人、台に前のめりになる人や、台の下に沈み込むようにする人もいます。(もちろん、専門的にいろんな技術を使うためにわざと猫背気味になっていたりとかもするのですが)

格闘技のように始終動き回っていると分かりにくいですが、アームレスリングやゴルフのように最初に自分のもっとも力が出る姿勢で固まる競技は、トップ選手でも身体感覚が人それぞれ全く違うことを教えてくれます。

細かい手先のことはいいのですが、一瞬で全力を出すのに背中をそらすか丸めるか人によって違うって、字面でいうよりものすごい差だと思いませんか?

 

だって背中の角度が違うということは、肩甲骨の開き具合も、骨盤もまったく向きが違うことになります。ひいては足の裏のどこに重心を置いているかも変わってくるということです。

つまりは全身の軸の意識がまったくズレていることになります。

どちらかが間違っているというのではなく、これほどの違いがありながらも両方が正解という事実が存在しているんですね。特に二つ目の動画のサムネはお2人とも世界大会クラスのモンスターチャンピオンです。

 

もともと画一的な身体操作法に懐疑的だった僕ですが、アームレスリングを始めてから特にそれを強く感じるようになりました。純粋な腕力そのものは劣っていないのに、あまりにも簡単に負けてしまうので、おそらく自分の力を出し切れるフォームが見つかっていないのだと考えました。

アームレスリングなどの競技でなくとも、日常生活からそういったことを感じることがたくさんあります。

深呼吸一つにしても、一般的に習うのは「腕が下から前を通るのに合わせて息を吸い、上から後ろを通るのにつれて息を吐く」といいます。

でも、横から腕を上げて吸って、前に下ろしながら吐くんじゃダメなんですかね?

腕を振り上げるときは背中も大きく反らさないとダメなんですかね?

また、腕は高く上げないとダメなんですかね?

小さいころからいつも疑問だったのですが、いわゆる普通の深呼吸はどこか関節(肩?背中?)がひっかかっているようで全然気持ちよくなかったんですよ。

なのであえて逆回しにして、腕を低く小さく回したらものすごい息を吸い込めるようになったんですよね。

呼吸一つとってもこれほど人によって差があるのなら、一般的な「こういう時はこういう動きをすれば気分が良くなる」というものは、極端な話半分くらいの人は全く当てはまらない可能性があるんじゃないかということです。

 

これらの感覚がある程度正しいと証明してくれている理論があります。

以前の記事でもご紹介しましたが「人の重心の取り方は4種類に大別でき、それぞれの感覚は理解しあえないほど全く違う」と提唱する4スタンス理論という身体操作メソッドがあります。

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4タイプ全部の判定法やそれぞれの軸の形成ポイント解説は長くなるので省きます💦

僕の場合は、4スタンス理論の中では「B2」というタイプになります。

B2タイプは

・首の付け根

・股関節の前側

・足裏の土踏まず辺り

を結んだラインで軸を形成し、肩と腰(骨盤)周りはあまり動かさず、腹(みぞおち)の部分や腕が自由に動かせる状態だと気持ちがよく、落ち着くタイプだといわれています。

先ほどの深呼吸の例と感覚が一致しているのが分かるでしょうか?

僕の場合は肩や腰を大きく反らしたりすると全身の連動性が失われるので、一般的な深呼吸はどうにも「気持ち悪い」のです。あまり体を反らさず、腕を大きく振りすぎない方が逆に息を沢山吸えるんですよ。

もちろん、僕の感覚がまったく理解できない人がたくさんいると思います。

4スタンス理論の提唱者の方によると、B2タイプはもっとも数が少ないそうです。また、巷にあるスポーツ入門書の基本フォームのほとんどは僕と真逆の「A2」タイプのフォームが採用されていることが多いようです。

A2タイプはどの競技においてももっとも見た目のフォームが美しく、いかにもお手本!!というような形をしていることが多いからだそうです。有名どころでいえば、元K-1のトップ選手であるブアカーオ氏や、スーパースターの故マイケルジャクソン氏などが挙げられます。いかにもシャープでキレイな動きをする方たちです。

A2タイプは体形も足長で重心が高いところにある方が多い印象です。こういった方たちと、同じ身体感覚になろうとしても、おそらく僕には無理でしょう。見るからに体のタイプが違いますしね。

 

アームレスリングでも、先生によって言うことがまったく違ったりします。

「初心者のうちはまず背中で引っ張って、相手の腕を引き上げろ」

と言われたかと思えば、

「引いたらいかん。確かに背中で引く意識はあるが、そのまま引っ張ったら腕を開かされてしまうから止めろ」

と言われたりします。

しかも・・・これをおっしゃったのは二人ともうちの道場の先生で、実の兄弟にも関わらず身体感覚がまったく違うことが分かります。

おそらくどちらも正解なのでしょう。

2人とも腕相撲協会の認定4段と6段のサイヤ人なので、どちらかが間違っている訳ありません。

 

つまり、どちらを選ぶかは僕次第なわけです。

もしかしたら、この二人とはさらに違う自分なりのやり方を模索していかなければならないのかもしれません。

最近こんなことを考えながらトレーニングしていたら、結構勝てるようになってきました。

 

前振りとしては長すぎましたが、

今運動療法でウォーキングやランニングをしていたり、筋トレをされている方は一度4スタンス理論を学んでみてはいかかがでしょうか?

もちろん、人類をたった4種類の重心タイプに分けようとしているため批判的な意見も結構ある理論ですが、僕は非常に勉強になっています。

普段歩いたり、階段を上っていて違和感がある方は、もしかしたら本来の自分に合わない重心のかけ方をしているのかもしれませんね。

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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