不快指数の上昇に耐える方法

有酸素運動を行う発達障害当事者の女性 トレーニング

みなさまお疲れ様です。

最近かなり暑くなってきましたね。

コロナの影響もあり、暑い中職場でマスクの着用を余儀なくされている方が多いと思います。

ただでさえ暑いのに、息苦しくなるといつも以上にイライラしやすくなるのも仕方ないでしょう。

今回はそういった不快指数が高い状態が続くときに、どうやって怒りゲージを限界突破させないかについて書いていきます。

 

先にズバリ言うと、不快指数を下げる、もしくはメンタルを鍛えて頭が冷えた状態を作るというのは無理です。

自分でエアコンの温度を自由にできる職場ならいいですが、接客業なら温度設定はお客様優先ですよね。自分で環境を変えるというのは限界があります。自分が動き回って暑くても、お客様が寒がったら自分は暑さに耐えなければなりません。

電車の中もそうですね。いくら暑くても自分で温度をコントロールすることはできません。

また、メンタルを鍛えて限界値の底上げをするというのはあまり現実的ではありません。

 

今回紹介するのは、メンタルを鍛えるというより、不快な状況に耐えられる体を作るということです。

ちょっと似たような言葉ですが、僕は別物だと考えています。メンタルを鍛えるって表現、僕はよくわからないですし。精神的負荷をかけ続けても、ストレスが増すだけで回復に余計に時間がかかってしまうし、より限界値に近づいてしまうだけでしょう。

 

では本題。みなさまはトレーニングマスクという器具をご存知ですか?

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これは普通のマスクに、空気の取り入れる量をコントロールするバルブが付いたものです。

普段筋トレをするときに、なるべくこれをつけてトレーニングするようにしてみるといいでしょう。

もちろん、薬局で売っているような普通のマスクでもいいですが、通常よりすこし負荷の強いものを使った方が、より日常生活で楽に感じるでしょう。

これは高地トレーニングのように、空気中の酸素濃度をコントロールできるわけではありません。マスクでできるのは、呼吸の出入りをあえて制限して、呼吸筋を強化したり、空気の吸入効率を上げることです。本当は山など空気の薄いところで走ったりするのがいいんですが、どう見ても現実的ではありませんよね。

 

人はイライラするときはたいがい呼吸が浅くなっているため、脳への酸素の供給量が少なくなっています。

酸欠状態で脳のエネルギー源がないまま難しいことを考えようとするため、視野が狭まって頭の中に新しい選択肢が生まれなくなってしまうんですね。

そうすると、昔から怒りっぽい人は、イライラするたびに選んできたキレるという選択肢を繰り返してしまいがちです。

人間はイライラしたり、緊張下に置かれると自分が今までしてきたことを続けたがる習性があります。たとえそれが悪いことであっても、脳にとっては繰り返しが気持ちよく感じることはたくさんあります。

ストレスがたまると無意識に爪を噛んでしまったり、髪を抜いてしまうことなどもそうですね。明らかによくないことですが、それが自分にとって落ち着く行為になっているんです。

 

こういった悪循環から脱するには、普段から不快な環境に耐えられる体作りをしておくことがもっとも現実的です。

僕は今までも発達障害の療育で筋トレを勧めてきましたが、夏場は特にその重要性が増します。

療育を主眼に置くのであれば、体を大きくするトレーニングよりも、有酸素運動をやや多めにしたほうがいいでしょう。

家の中でタダでできるきつい有酸素トレーニングといえば、ヒンズースクワットがあります。

膝が痛い人は無理に深くしゃがまなくても大丈夫です。

これをタバタプロトコル形式(20秒全力→10秒休憩)×4~8セットを行うと、心肺機能がメチャクチャ強化されます。かなり強度が高いので、普段運動をしない方は無理せず4セットから始めましょう。初心者だとたぶん4セットでも最後の方はまともに立ち上がれなくなると思います。

さらにマスクを使って心肺機能に負荷をかければ、駅の階段で走ったりしてもほとんど息切れしなくなります。

また、イライラすることがあっても数回深呼吸すればかなり早く精神的にニュートラルに持ってこれると思います。

 

こういった肉体的に息苦しくなるようなトレーニングは、クラヴマガという実践格闘技で取り入れられています。

普通の格闘技は、ジムに入ったら軽く縄跳びをやってシャドー、ミット、スパーリングと進むのが一日のスケジュールです。

しかしクラヴマガでは、実際に戦うテクニックを学ぶ前に、ものすごく強度の高い有酸素運動をやります。

・・・なんかサムネがやらしいですが、そこは置いといて(;’∀’)笑

クラヴマガではまずクラスが始まると、このメチャクチャきついトレーニングをみんなでやります。

この目的は意図的に心拍数を上げて、仮想の危機的状態を作り出すためです。

実際に路上で怖そうな人に絡まれたら、日常では考えられないほど心拍数が上昇します。

そんな時に慌てないように普段からリラックスした状態ではなく、心臓バクバクにして鍛えているわけですね。

実際、頭が冷静でないと習った技をとっさに出せませんからね。

 

このようにストレス下で冷静さを保つには、頭や考え方をどうのこうのするより、あえて息がしづらい状況で有酸素運動をするのがベストです。心肺機能を鍛えればそれがメンタルの安定に直結します。

ただ注意したいのが、有酸素運動といっても、自分にとって楽なペースでだらだらジョギングするのではあまり意味がありません。ちょっとしんどいかもしれませんが、走るなら8割以上~全力で短時間走るのを断続的に繰り返した方がいいでしょう。

タバタプロトコルなら、8セットやってもなんと4分で終了させることができますので、時間的にはそこまで取られません。2、3日に一回やれば十分な効果がありますので、ぜひマスクをつけてチャレンジしてみてください。

体が軽くなってすぐ変化に気づくようになりますよ!

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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