みなさまお疲れ様です。
今日は僧帽筋と、易怒性(怒りっぽさ)の関係について。
怒りっぽい人は体も硬い
非常によく言われていることですが、
「体と心はつながっている」
と聞きますね。精神的に緊張しやすい人は、肉体的にもガチガチになっているという話はよく聞きます。
僕もこういった話は本当だと思います。精神的にも、肉体的にもしなやかさを失った状態というのは、すぐに張り詰めて限界を迎えてしまうのではないでしょうか。
筋肉も、鍛えまくってガチガチに固めた状態はたしかに力強いですが、人間が耐えられる重量や衝撃には限度があります。格闘技やアームレスリングの事故試合を見ると分かりますが、パワーに対して真っ向からパワーで衝突すると、どちらかが大けがをします。
精神面も一緒で、怒りをぶつけてくる人やイヤミを言ってくる人に対して毎回全力で怒り返していたら、自分もいつか疲弊して心が折れてしまいます。
体と心はつながっていても、精神は物理的には鍛えられない
では、精神は筋トレやストレッチをすることで身体機能を増すように、なんらかのトレーニングで鍛えることが出来るのでしょうか?
個人的な意見ですが、僕は精神は鍛えられないと考えています。
武道などでよく聞く、硬質なニュアンスのある「不動心」というのは、ぶっちゃけ目指しても無理だと思っています。何をしても動じない、強く硬い心というのは、ストレスを与え続けていつか慣れによって獲得できるとは思えないのです。そんなことを繰り返していたら、どこかで鬱病になったり、自律神経失調症になるでしょう。
もしそういった鍛え方が可能なら、みんなブラック企業で心を鍛えられてむしろメンタル強くなっているはずです(笑) 冗談抜きで、もっと自殺率は低くなっているはずでしょう。
鍛えるという考え方から、しなやかさを身につけるという考え方に変えた方がいい
ただただ負荷を上げ続けて、それに耐える訓練というのは、ある程度までは最低限必要かもしれません。しかし人によってその上限値は差があり、無理なことは頑張っても無理です。
それよりも、柳のように衝撃を逃がす技術を身につけたほうがいいのは、体も心も同じかもしれませんね。
システマのプッシュアップをやってみよう!
今回は、肉体的なアプローチからどうやって精神的なしなやかさを獲得できるかについて紹介していきます。
上の動画は、ロシアの軍隊格闘技である「システマ」のマスターの一人である、コンスタンティン・コマロフ氏です。下の動画は同じくシステマのシニアインストラクターであるマックス・フランツ氏です。
システマのプッシュアップはいわゆる拳立て伏せとは全く別物!!
この動画で彼らが教えていることは、
拳を鍛えて破壊力のあるパンチを打つための拳立て伏せではありません。※ここマジで重要なところです。
彼らがやっているのは、負荷のかかった状態でも肩甲骨周りの柔軟性を維持し、リラックスし続ける練習をしているんです。
つまり、負荷に対して筋力で耐えて固めるフィットネスと真逆で、拳立て伏せの姿勢を取りながら全身の余計な負荷を逃がしているんです。
だから体は少し反っていますし、膝もピンと伸ばさず少し曲げた状態のまま動作をしていますよね。また、システマ式のプッシュアップに特徴的なのですが、拳の全面(中指~小指メイン)で床に接地しています。
日本の空手では人差し指と中指の拳頭のみを接地させますが、これはそもそも全く違った効果を狙っているからです。空手は二指の拳頭を固め、衝撃や痛みに慣れるために拳立て伏せを行いますが、システマは体の重みを効率よく地面に逃がすため、拳を強く握らず柔らかく全面を使って接地します。
これは筋トレや格闘技界隈の人からすると
動きが洗練されていない
とか、
こんなんやっても強いパンチは打てない
とか、
実戦で役に立たない
といった指摘を受けるんだと思います。でもそれらの指摘は完全に見当違いで、このトレーニングは負荷のかかった状態でリラックス状態をキープするトレーニングなんです。そして、負荷がかかる場所以外の筋肉に無駄な負荷をかけないよう力を抜く練習なんです。
(最終的には無駄な力みを無くすことでロシアンフック気味の重いパンチにつながっていくのですが、それは第一義ではありません。)
柔らかくしなやかな肩を作ることで、怒りをコントロールしやすくなる
なぜこのトレーニングが感情コントロールにいいかというと、人がイライラした時や、冷静さを失ったときというのは無意識に肩甲骨周り、特に僧帽筋を固めています。
ケンカに夢中になっている人の肩をよく見てみると、みんなメチャクチャいかり肩になってますよね。
僧帽筋がガチガチに固まっているのが分かります。まぁ、もうケンカし始めちゃってるんで仕方ないかもしれませんが・・・交通トラブルで車から大声を出しながら飛び出てくるとか、ケンカしている動画の人を見ると確実にこうなっています。
僧帽筋とは肩がこったら真っ先に揉むあたりのパーツのことを思い浮かべる人も多いと思います。しかし、実は僧帽筋は頭蓋骨と首の境目あたりから、肩の先(肩峰)、背中の中盤くらいまで広がっている意外と大きな筋肉です。
この筋肉が常に強く緊張している状態は、↑の動画のように、ケンカ中でキレ散らかしている方と同じような体の状態で日常生活を過ごしているということです。
そりゃちょっとしたストレスですぐブチ切れてしまうのも無理ないでしょう。
リラックス状態でストレッチするだけでは、いざという時リラックスできない
じゃあ、僧帽筋をストレッチすればいいだけじゃんと思われがちですが、それだと足りないのです。もちろん、スポーツの試合前などで強く緊張している時にほぐす行為は大切なのですが、日常生活ではまた質の違う小さなストレスが常にかかり続けます。
ストレスがかかり続ける状況でも柔軟性を維持するには、システマのプッシュアップのような専用のトレーニングが必要になるんです。しつこいようですが筋トレではないので、腕を太くしたり、大胸筋を大きくするための動きではありません。
ストレスに効く、システマ式プッシュアップのやり方
上でご紹介した動画はすべて外国語なので、ある程度やり方を解説しますと、
・まず絶対に息を止めない(システマではあえて止める練習もしますが、初心者はやめときましょう。)
・脇を締めない(締めてしまうと、広背筋や大胸筋など体を挙上するための余計な筋肉を使ってしまうため)
・手幅を少しだけ広めに(余計な筋肉を使わないためと、狭いと腕を伸ばしたとき骨格で楽できてしまうため)
・膝はついてもつかなくてもOK(女性、体力に自信のない方は膝からで全然大丈夫です)
・腰も多少反ってOK(といってもあまりヘコへコにならないように)
・負荷のかかる腕や肩以外のすべての力を抜く(力を抜く際、体を揺らしたり、グニャグニャして全く問題ありません。むしろ、それを繰り返して自分がリラックスしやすい動きを模索してください。)
・慣れてきたら、上下動を20秒(下げるのに20秒、上げるのに20秒)ずつ、もしくはさらに秒数を伸ばしていく
・さらに慣れたら、二つ目の動画のマックス氏のように肩を回しながら動いてみる
最初はきついと思いますが、強い筋肉痛にはならないので毎日できると思います。
自分では成長を実感しにくいかもしれませんが、これ本当にストレスの対処能力が上がります。
僕がキャバクラでまだマネージャーだったころ、このトレーニングを毎日していたのですが、周りから「ぶさえもん、最近全然怒らなくなったよね!」といろんな女の子や先輩に頻繁に言われるようになりました。
自分ではあまり分からなかったのですが、確かに振り返ると頭に血が上って言ってはいけないようなことを言わなくなったり、関係ない人に当たってしまうことが非常に少なくなったと思います。
この動きは本当にお勧めで、背中や肩が固いと感じる方はぜひチャレンジしてみてください。
慣れると楽しいですし、適度な運動にもなります!!
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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