今日は「疲れる歩き方」について。
発達障害の方に限ったことではありませんが、年齢が20代後半くらいから30代に入ると急激に足腰が痛くなること、ありませんか?
特にケガをしているわけでもないのに、長時間歩くとだんだん腰や膝が痛くなったり、体が全体的にこわばって無駄に疲れてしまうという方、たくさんいると思います。
特に、運動や所作にこだわりのあるアスペルガー傾向の強い方は、自分なりの歩き方(?)もしくは体癖みたいなものに固執してしまい、短時間歩くだけでも気分が悪くなるほど疲れてしまう方もいます。
体癖とは、分かりやすいところで言えばオードリーの春日さんのように、胸を張りすぎて腰に強い負担がかかっていたり、遺伝性でない極度の猫背や、肩の高さの左右差が大きかったりするものを言います。
春日さんは芸なのでわざとやっていますが、姿勢を良くしようと無理に背筋を伸ばす人は結構います。
20代前半までは若さでカバーできるのであまり極度の疲れは感じないのですが、年齢を重ねるにつれて悪い体癖は骨格を蝕むようになります。
こう言うと、加齢による筋肉の衰えが原因で姿勢を支えきれなくなっているから、筋トレをすればいいという意見がすぐ出てきます。
しかし・・・
当ブログの読者の方で腰痛持ちの方がいたら思い出してほしいのですが、腰痛の原因が腹筋の衰えであるとしたならば、沢山腹筋をやることで改善されたでしょうか?
むしろ余計悪化したことありませんか?
もちろん腹筋の衰えが原因の場合もあるかもしれませんが、健康な方の場合は違うと断言できます。
また、同じ例で「最近、階段の上り下りで膝が痛い・・・」という方に聞きます。
それなら大腿四頭筋が弱っているからと言われてスクワットを沢山こなしたら、余計に膝が痛くなった方、沢山いると思います。
じゃあどうしたらいいのか、結論から言います!
加齢で体が痛むのは基本的に体癖のせい
こういった現象が起きるのは、すべて体癖に原因があります。
加齢に伴って体を効率的に動かすコツを忘れてしまっているんです。このコツを取り戻さないうちに見かけで無理やり足りない筋肉を足し算していっても、腰痛などの症状は絶対に良くなりません。
簡単な話で、100メートル走の黒人選手のようなムキムキの体を目指してひたすら筋トレしても、正直足はほとんど速くなりませんよね? たとえ高重量で爆発的に挙上するトレーニングをやったとしても、同じような結果は出ません。
それは根本的に体の使い方が違うからです。
正しい歩き方、走り方を教えてくれるのはマラソン選手!
では、具体的に疲れない、効率のいい体の使い方はどうやって学べばいいか?
それに応えた本をご紹介します。
<参考書籍>
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なぜマラソン選手?と思うかもしれませんが、彼らは「いかに疲れを最小限に抑えて、ケガをせずに最高のパフォーマンスを長時間行うか」に特化した人達です。
僕たち素人が何の基礎もなく何十キロという長距離ランをし続けたら、結果は火を見るよりも明らかです。
まず膝か腰に慢性的な痛みを抱え、まともに歩くことさえできなくなるでしょう。
体に負担の少ない歩き方、走り方、姿勢を身につけていなければこの競技はゴールすることすら困難です。
つまり、彼らの走り方の原理を学ぶことで最も体にとって効率のいい動き方を習得することができるはずです。
この本が他書に比べて優れているところは、まず正しい歩き方から指南してくれている点です。
そして、多くの方が正しいと信じ込んでいる姿勢や歩き方は、実はかなり間違っていると気づかされます。特に体癖の強い発達障害の当事者の方でしたら、驚きの連続だと思います。
すべてを挙げることはできませんが、一部ご紹介します。
- 日本人はハムストリングスが弱いと言われているが、そこを個別に鍛えたからといってランタイムが早くなることも、体が楽になることもない。
- 歩くとき、走るときに腰と胸をひねるようなことはしてはいけない(体幹をひねらない)
- 歩くときは足の付け根の大転子を意識する(無理に背筋を伸ばしたりする必要なし!)
- みぞおちから下をすべて足と捉えて歩くモデル歩きは疲れるだけ
- 腹筋をバチバチに固めることが体幹を支えているわけではない、むしろ呼吸を阻害してしまう。リラックスしてお腹が少し出ているくらいでいい。
・・・などなど、世間で言われるキレイで正しい歩き方とはむしろ真逆の理論を提唱しているんです。
腹筋を固め、リキんで歩いたりするのは一見姿勢よく見えても、長時間続けられないし、疲れやすいだけ
この本の通りに歩いたり、軽く走ってみると分かりますが非常に楽です。
足の力で無理やり地面を踏みつけて飛ぶように走らなくても、骨盤と大転子を意識するだけで地面からグングン反力を得て前に進めるようになります。
体から不必要な力みが排除されていくのが手に取るように分かるので、だんだん楽しくなってきます。
首や肩からも力が抜けてきますので、視野が広くなって精神的な余裕が生まれるのが実感できるでしょう。
特に立ち仕事の方だったら何時間も歩き回ると思うので、疲れにくさという点で今までの歩き方との差が顕著に現れると思います。ぜひ手に取って練習してみてください。
歩き方、走り方は運動療法の最優先事項です。呼吸のしやすさや筋トレの効果にも大きく影響が出るのでしっかりと習得するようにしましょう。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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