今回は「ため息」について。
タイトルを見ると、当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、今回の話はいわゆる「ため息をすると幸せが逃げる」とはまた違う話になります。もっと深彫りします。
ため息はどんな時に出るか?
基本的にため息は肉体的精神的に疲れたとき、風呂に入ったときや、緊張から解放されたときに無意識のうちに「(´Д`)ハァ…」とか「( ´Д`)=3 フゥ」という感じで出ますよね。
要は体が本能的にリラックスを求めているときに出るわけです。
息を吸う時間より、吐く時間を長くすることで副交感神経を優位にするという人間の体に備わったメンテナンスシステムが働くんですね。この辺のメカニズムは有名なので多くは語りません。
しかし・・・
本当に「今」リラックスしていいの?
よく仕事で緊張をほぐすためとか、疲れを取るためなどといって沢山息を吐きましょうとか、深呼吸をしましょうというライフハックを見かけます。
でも本当に仕事中、完全にリラックスしていいでしょうか?
基本的にほとんどの人は会社組織に属していて、自分のタイミングで好きな時に好きなだけ仕事をすることは許されていません。
今自分がどれだけ気が向かなかろうが、疲れていようが、上司に呼ばれたらシャキッと返事しないといけないし、お客様に呼ばれたら会いに行かないといけません。
オフィスで電話がなったら、今どんなにやる気が出なくても電話に出なければなりません。
つまり、ほとんどの人は働いている間に自分のタイミングでリラックスしきっていい時間なんて無いんです。
もし仮にリラックスしきってしまったら・・・
もしため息をしまくって精神的にゆるみができるとどうなるでしょうか。
例えば頭の中の状態が風呂に入っているときや、就寝前のようなときに急な仕事が入ったら?
一度オフになった頭のスイッチをまたいきなりオンにして回転数をほぼ0から100に上げなければなりませんよね?
みなさまも経験あると思いますが、眠たい状態からいきなりクレーム対応とか難しい課題に直面すると、うまく頭が働かないし、対処し終えた後もものすごい疲れませんか?
最初からある程度頭がさえた状態であればこなせることも、一度脳のスイッチを切ってしまってからだとものすごい重労働に感じます。
無理な頭のオンオフを車に例えると
車に例えると分かりやすいですが、時速40~60キロくらいの定速でスイスイ走っていれば燃料も消耗しにくいですよね。
仮にいきなり時速100キロを出す必要に迫られても、そこまで時間はかかりませんし、車体への負担も最低限になります。
エンジンオフからいきなり時速100キロ出すような運転をしたら?
逆に一度エンジンを切った車をもう一度急発進させたり、その後急ブレーキをかけまくったりしたらどうなるでしょうか。
エンジンをかけるたびにギアも痛み、燃料も無駄遣いし、車の老朽化は圧倒的に早くなります。
人間の頭の中もこれと同じです。
急激な血圧の上昇や、本能の意図しない無理な神経の使い方をするのでものすごい非効率なエネルギーの使い方になります。
仕事中はあえてリラックスしようとしてはいけない
ここまで見てくると分かるように、仕事中はある程度の緊張感を保たないといけないのだから、意図的にリラックス状態に持って来ようとしたりするのは間違っているんです。
むしろ積極的に意識してため息を吐かないようにすることが重要
幸せが逃げるからため息をしてはいけないのではなくて、一度リラックス状態になってしまうと頭を再起動するのにものすごいエネルギーを必要とするから、ため息をしてはいけないんです。
もちろん、24時間常に緊張状態でいろということではありません。もう後は風呂入って寝るだけとか、家事をすべて終えて後は好きなことをしておしまいという日は好きなだけリラックスするべきです。
余談:フリーランスや無職の人こそオンオフのコントロールが大切
僕もウーバーイーツやブログを始めて、ほんのちょっとだけフリーランスの厳しさを体験しました。
フリーランスの人は自分でオンオフを自由に切り替えられます。
逆に言えば自分自身で上手に頭のエンジンの回転数を定速にしておかないと、一度やる気がゼロになってしまったら出勤という強制力がない分、頭の回転を再度全開にするまでものすごい時間がかかってしまいます。
もし自宅で何かに集中して取り組むときは、勤め人と同じように仕事中はため息をつかないように気を付けたほうがいいでしょう。
聞こえのいいライフハックは役に立たない時がある
最近ライフハックを検索すると「ため息は吐いていい」とか「弱音は吐いていい」という優しくて耳障りのいい言葉が上位にヒットすることが増えています。
しかし、それらは実行するタイミングを間違えると逆効果になる場合がほとんどです。
本当に使えるかどうかは、しっかり自分で試してみて、違和感があるようなら取捨選択が必要です。
今回の僕の意見は僕自身の体の感覚から得た教訓ですが、お役に立てれば幸いです。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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