みなさまお疲れ様です。
今日はちょっとスポーツに偏った話になってしまいますが、タイトルに興味があればぜひ(;´・ω・)
みなさまは何かスポーツでインターハイとか、全国大会に出たことはありますか?
僕は何をやっても中途半端でした。中学時代にバドミントンで東京都の小さな区のシングルス2位になりましたが、それも決勝で当たった1位の子だけがケタ違いに強かっただけで、2位になること自体は正直大したことじゃありませんでした。
地元の小さな大会ならそこそこだけど、ちょっと本格的にやっている人には敵わない。いつもそんな中途半端なところにいたわけです。小さいころから習っていた格闘技でも一緒です。料金の高いキャバクラで働いていたので、支払いトラブルで暴れる人を止めることは少しだけ出来ましたが、本当にプロを目指している人の足元にも及びませんでした。
僕はもう30代半ばになってしまいましたが、ある日突然思ったんですよ。
このまま終わったらいやだなと。
発達障害はある程度自分の中で、そこそこ納得できるレベルまで克服できたように思います。ASDの診断を受けた後は精神科に一切通わず自力で療育を行い、職場に発達障害をカミングアウトせず、クビどころか人間関係のトラブルにもならず同じところで働けるようになりました。
その経験を活かして、同じように困っている人の助けになれたらと思ってブログを始めました。Twitterで更新を報告するたびに少しずつリアクションをくださる方ができ、ほんとうに感謝しかないです。おかげさまで人気ブログランキング以外に日本ブログ村でも、発達障害カテゴリでは常に上位を維持できるようになりました。
でも、僕はやっぱり何かスポーツで戦って完全燃焼したいんです。勝っても負けても、みっともなくてもいいから自分のすべてをぶつけるものが欲しかったのです。
何かないかなとyoutubeで探しているときに見つけたのが、アームレスリングでした。
最初は正直、ただの腕力対決なら年をとったオレでもいけるんじゃないか?という、もんのすごく甘い見通しから踏み込んだのですが…
家の近くのクラブに入会した初日から衝撃を受けました。
なんと利き手なのに女性にも勝てないんです。
男性の先輩に至っては、腕を1センチ動かすこともできない。僕より15㎏も体重が軽く、身長が10センチ近く小さい人でも全く敵わない。下手したら肘をネジ切られてしまいそうなほど力が強く、自分のショボさにドン引きしました。
いや、とんでもない世界に飛び込んでしまいました(;´・ω・) 僕が初回から利き手で勝てたのは、前述の先輩の彼女(いつも見学)だけという、わけわからんくらい強い人だらけの世界です。
前置き超長くなってしまってスミマセン。
今日は自分がやっているアームレスリング主体の話になってしまいますが、師匠から非常に示唆に富んだ言葉を頂いたので、みなさんにシェアしたいと思います。
僕は前回も前置きで少しだけ触れましたが、僕は一度何かの運動に夢中になると筋トレ道具をメチャクチャ集めて、強豪選手の動画を何回も観てすごく研究するのですが、結局器用貧乏になってしまうことが多いです。格闘技は小さいころからやっていたのでそれでも多少は通用しましたが、アームレスリングは地力がないと話になりません。
アームレスリングで初心者が一番鍛えなければならないのは、ヒジを体に引き付ける背筋力と、手首を内側に巻き込む撓屈(とうくつ)力です。
これを鍛えるために、いろんな動画を観て山ほど筋トレ器具を購入しました。
チンニングスタンド(懸垂バー)、吊り輪、ファットグリップ、荷重ベルト、リストハンマー、パワーグリップ・・・まだまだあり、数え上げたらキリがありません。
でも、あちこち手を出しているのになかなか強くなれませんでした。先輩方は「ぶさえもん君だいぶ強くなっているよ!」と言ってくださるのですが、自分で納得できるほど力を出せておらず、いつもボコボコにやられて帰っていました。その時点で安定して勝てるようになったのは最初に紹介した女性だけで、それでも左手では五分五分な状態でした。
そんな状態を僕の師匠はずっと黙ってニコニコ観ていてくれたのですが…
ある時師匠にチクりと言われました。
「ぶさえもん君の場合、今テクニックを追いかけても無理だぞ。手幅を広げて懸垂できないだろ? それじゃ指先で相手の手首をねじるような高等テクニックを盗もうとしても、その前に力で引き倒されちゃうぞ。」
要は、基本から逃げるな、ということです。
僕は完全に本質を見失っていました。強くなりたい余りに小手先のテクニックに走ってしまい、初心者として最低限のパワーもつけずに先輩方と同じ土俵に立とうとしていたわけです。
ある日珍しく師匠の方からラインが来ました。
「ぶさえもん君は背中以外に、手首周りと、指の握りが甘い。普段どんな筋トレしてる?」
僕は家中のありとあらゆる筋トレ器具を挙げ、日によっていろいろ使ってますと答えました。それに対する返信は僕の中で結構ショッキングでした。
「そんなものは要らないよ。手首と指を鍛えたければ、濡れたタオルを限界まで絞ってごらん。一滴も水が出なくなるまで、繊維がミチミチ言うまで全力で絞るんだ。懸垂ちゃんとやってるなら絞るときのフォームも気にしなくていい。とにかく腕がパンパンで動かなくなるまでやるんだ。」
衝撃でした。
僕の師匠は今引退していますが、現役時代は東海三県のチャンピオンで、体重が62㎏しかないのに90㎏近い経験者の先輩を腕の力だけで瞬殺するリアル超人です。
師匠はぶら下がり健康器と、たった10㎏のダンベル、ゴムチューブと濡れタオルだけでそこまで強くなったそうです(;´・ω・) 合計で2万円もしない…
高い器具なんて要らない。ジムも行かない。工夫と努力でいくらでも強くなれる。
この言葉がめちゃくちゃ響きました。
本質はすぐそばにあり、誰にでも手の届くもので事足りる。でも、ほとんどの人はそれに気づかずに高度な技術論や、効率のいい練習方法がないか、ネットを探し回ってしまうわけです。
これってアームレスリング以外でもいろんなことであてはまることかもしれません。
ネットに落ちてる何千何万の情報より、チャンピオンの一言の方が重い。
仕事とかでもそうかもしれませんね。
僕は全然まだまだですが、障害の克服でもこんな立派なチャンピオンになりたいです。
今回はアームレスリングに偏りすぎてしまったので、分かりにくくてすみません。
でも師匠からのたった数行のラインに感動してしまったのでついブログに書いてしまいました。直接参考になるか分かりませんが、きっと無駄にはならないはずです。これは僕の言葉ではなく、実際に頂点に立った男からの重みのある言葉ですから。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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