「カタい」仕事は本当に堅いのか?

面接を受ける発達障害当事者の女性 就職

みなさまお疲れ様です。

異常な暑さも今週である程度終わるそうですね。

本当に助かります、僕はかなり汗っかきなので、最近はいつも卓上塩とミネラルウォーターをバッグに入れて持ち歩くようにしています。かさばりますが、塩分も合わせてしっかり摂らないと全部おしっこになって出てしまうだけですので(;´・ω・)

薬局とかで売ってる塩タブレット、あれ僕の発汗量だと全然塩分足りんのですよ。あっという間になくなってしまうので、苦肉の策で塩をそのまま持って歩くことにしました(;´・ω・)

今日のお話は、いわゆる「カタい」仕事は本当に堅いのか?

というテーマです。

カタい仕事とは、たとえば警察官や市役所などの地方公務員のように給料面で安定しているという意味や、大手銀行などのぶっちゃけ「よほど出来ない人でない限り、まずクビにならず勤続すれば最低限なんらかのポストを与えてもらえる」職業のことを指したりしますね。

三井住友など年功序列の廃止宣言をしたところは分かりませんが、銀行は基本的にまだ年功序列です。相当仕事が出来なくても、行内で受け皿になるセクションがたくさんあるので、今のところまだ十分にカタいと言えるでしょう。

だからでしょうか、大学生が就職活動を始めるとよく聞くのが「カタい」仕事が良いという話。たしかに一理あると思います。下手に夢持って起業したり、先鋭的なベンチャーで付いていけずに新卒カードを捨てる位なら、大手に入った方がいいという考えも僕は十分立派だと思います。

しかし、発達障害の当事者の方たちが就職活動をする際は、こういった「カタい」仕事を選ぶのがはたして正解と言えるでしょうか?

一般的には、ASDなどの人は基本的に毎日似たようなルーティンを好み、変化が少ない職場が向いていると言われています。しかしだからといって、公務員や金融業など一部の職業が適職かというと、僕は違うと思います。

これは、業務内容もそうですが、そもそもそういった職業自体が発達障害の当事者特有の思考と相容れない精神土壌があるから、といった方が正確でしょう。

分かりにくい言い方なのでもっと砕くと、

一般的にカタいと言われる仕事ほど、本音と建前の乖離が激しく、ヘンに正義感が強く柔軟性のない発達障害当事者には理解できない風習が沢山あるからです。

本音と建て前の乖離か、もしくは清濁併せ吞むといってもいいでしょうか。

例えば、銀行のホームページで法人融資の文言を見れば、

「地域社会の発展に貢献したい」

とか、

「お客様の成長が私たちの成長です」

みたいな、とても美しい言葉が一杯です。

実際はどうでしょうか?

商〇中金がいい例ですが、国から降りてきた危機対応融資のノルマを達成することで皆頭がいっぱいで、そこそこ内容のいい企業ならとにかく貸せばいいというやり方で貸付残高を無理やり増やしていましたよね。

正直、当時は本当に融資を熱望している企業よりも、行内格付けがある程度信頼できそうな企業だったら、どこにでも営業をかけたりすることが横行していました。

それだけならまだしも、企業的にどう考えてもヤバそうなところになんとか貸すために、無理やり業績V字回復の収支予想を書いて審査部のチェックを通してしまうようなこともありました。(当然それを見抜けなかった、もしくは黙認していた当時の審査役はみんな処分を受けました)

リーマンショック時は取引先の業績アップに伴う工場増設とか、前向きな案件なんて少なくて、ことあるごとにあといくら積み上げるのかをただひたすら詰められるような毎日でした。

 

誤解しないで欲しいのですが、銀行にもメチャクチャ優秀で、いい加減な融資は絶対やらないというすさまじいプロ意識をもって取り組む本物のエキスパートもわずかながらいました。(が、それは営業約50人ほどの中で2、3名ほどだったと思います。そのうち一人は一時期同じ課の先輩だったのですが、その方は今たしか最年少で次長に昇進したと聞いています。)

 

もう一つ誤解のないように、いまは銀行の仕事を否定するつもりは全くありません。

そもそも銀行はそういった「清濁併せ吞む」職業であり、キレイなものも、それ以上の汚いものも飲み込んでのし上がっていく仕事だという認識が、当時の僕には欠けていたんだと思います。

ハッキリ言って何の意味もないと思える無駄な飲み会や、せっかくゆっくり休めるはずの週末に先輩から呼び出されてゴルフや合コンに付き合わされるのも、それも含めて仕事だったんです。

…なんかイヤミっぽい言い方ですが(笑)

実際、そういうものなんですよ。

カタい仕事って、業務内容そのものは一生懸命やってれば努力次第である程度できるようになると思いますが、問題なのはそれ以外の部分なんですよね。日常のこまごました人付き合いだったり、業務マニュアルには載ってない仕事に大きな落とし穴があるんです。

僕らにとっての「堅い」仕事とは、通常の意味のカタいとはちょっと違うと思います。

普通の「カタい」は、将来安定とか、ボーナスが確実にもらえるとか、合コン受けがいいとかって意味でしょうが、発達障害の当事者である僕たちが同じイメージで職探しをするのは絶対にお勧めしません。

それよりも、ある程度ドライな人間関係が維持されていて、業務の大部分を一人で完結出来るような運送業とか、清掃業の方が手堅い仕事と呼べるのではないでしょうか?

 

仕事選びをするとき、あまり個別の求人条件だけを見ないことをお勧めします。

給料がいいかとか、休みが取れるかどうかももちろん重要なのですが、そういった表面的な条件がカタいかどうかは、僕らの判断能力を鈍らす原因になりえます。

今日はこの辺で。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

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コメント

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