今日は疲れやすい方の為のお話です。
呼吸法についてフォーカスしていきますが、今まで僕が紹介してきた呼吸法と矛盾する部分がありますので、しっかり解説していこうと思います。
<参考>
呼吸法と言いますと、基本的に「深く、長い」のが良いとされています。
そういわれると、普通だれでも「強く吸って、強く吐く」ということなのだと解釈してしまいがちです。もしくは、沢山呼吸をして、肺の中の空気を大量に出し入れするのが健康にいいのだと思ってしまいますよね。
息を吸うときに大きくお腹を膨らまして、吐くときにへこますのがいいというのは、本当にたくさんの方がおっしゃっています。
しかし、これが実は体に悪い可能性があるということがわかりました。
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呼吸の際に必要以上の空気を出し入れしても、体内に取り込まれる酸素の量はそれに比例して増えるわけではないんです。
体が必要な酸素量は、何が決めていると思いますか?
実は、吐き出すだけの不要物だと思われていた二酸化炭素が、取り込んだ酸素の活用量を左右しているんです。(ボーア効果といいます)
血中の二酸化炭素の濃度をある程度保っていれば、それに比例して酸素を取り込む量も増えるのです。
逆に不必要に大きく呼吸して二酸化炭素を吐き出しすぎると、酸素を有効に活用できなくなるということなんです。
すると、沢山息をしているにもかかわらず、
- なんか息苦しい
- 体が重い
- すっきりしない
といった、よくある現代人の不定愁訴につながっていくんですね。
この考え方からいくと、空気の出し入れを積極的に勧める西洋型のヨガや、ロシアのシステマなどはあまり体によろしくないという結論になってしまいます。
※ヨガって、インドの僧侶が行っているトラディショナルなものと、日本やアメリカ、ヨーロッパで広く行われているものは、もはや別物になっているようです。
僕も色々試してみて今回の新しい呼吸法を試してみましたが、こちらの方が心拍数が激減し、明らかに体調が良くなりました。
以前のように沢山呼吸をしたほうがいいという主張は変わりますが、常に最新最良のものに情報をアップデートしていきたいので、今後はこちらのやり方をオススメします。
今、あなたが呼吸過多になっていないかのチェックリストをこの本から引用させていただきます。当てはまる方は、間違いなく読んだ方がいいでしょう。
- 口呼吸気味である
- 朝目覚めた時に口が乾いている
- いびきを指摘される、もしくは呼吸が止まる
- 安静時に自分の呼吸が目で見える(胸とお腹が大きく前後に動く)
- ため息が多い
- 安静時に自分の呼吸音が聞こえる
- 鼻づまり、倦怠感、ふらつき、めまいがある
これ、僕のブログを読んでいる方はほとんど当てはまるんじゃないでしょうか?
また、もう一つ大事なチェックポイントがあります。
それは息を止められる時間の長さです。(この本ではBOLTスコアと呼んでいます)
息を止めるということは、体内の二酸化炭素が増えて酸素が減っていきます。当然呼吸をしたい衝動がどんどん強くなっていくのですが、それにどれくらい耐えられるかが重要になってきます。
この二酸化炭素の増加への耐性が弱いと、すぐに口呼吸に移行してしまったり、息切れや動悸につながりやすいということになります。ひいては、集中力の途切れやすさや疲れやすさの原因となります。
BOLTスコアの具体的な測定方法をご紹介します。
- 安静時、鼻から普通に(強くやらない)息を吸い、吐く
- 鼻をつまむ(中途半端に息を吸ってしまわないため)
- 息をしたいという欲求を感じるまでの時間を測る
- 呼吸を再開するときは鼻で行う
これはエクササイズではないので、無理に息を止めるのではなく、呼吸をしたいという衝動が起きるまでの時間を正確に測ってください。やせ我慢で秒数を長くしてもこの時点では意味がありません。
このBOLTスコア(息止め時間)が20秒を切っている人は、慢性的な呼吸過多の状態に陥っている可能性が高いです。鼻詰まりや、疲れやすさ、階段を上る時の息切れを強く感じていると思います。
意外なことに、トップアスリートでも20秒持たない人もいるそうで、訓練していなければだれでも最初は長く耐えられないと思います。
このスコアをエクササイズで訓練し40秒以上にすることで、劇的に体質が改善していきます。
僕もブログの更新を一時お休みしている間、ひたすらBOLTスコアを上げるトレーニングをしていましたが、なんと安静時の脈拍が30以上下がりました。
僕は血圧は安定しているのですが、心拍だけが異様に高い状態でした(安静時で100超え)。
運動は30代の中ではしっかりやっている方なので、心肺機能の衰えかと思っていたのですが、BOLTスコアを改善して臨んだら、安静時の脈拍が63まで落ちていました。
つまり、少ない拍動で十分な酸素を供給できているということですね。
実感としては、とにかく持久系の筋トレで疲れにくくなりました。また、階段を上ったり、椅子から立ち上がるときに非常に身軽になった気がします。
当然、体が疲れにくくなるので、精神的にも余裕が出来ます。
この本は非常にお勧めですので、ぜひ読んでみてください。
体質改善系の情報では最強かもしれません。
これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。
応援よろしくお願いいたします!
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